マスドレ@渋谷クラブクアトロ

 というわけで参戦。中尾憲太郎も何曲か弾くそうですきました。詳細は後日火曜日にここで。→すっかり遅くなりました。以下、読む人がいるかわからんけども。
 躊躇なくその瞬間にダイブして完璧に貫かれる。望んだ通り、望んだ以上の高揚。あらゆる方向から襲われて、音の中をもがくように躍る。サイコーだ!マスドレ
 開演ギリギリに入ったクアトロは、もう期待の熱気が溢れていた。いつもとは違う、上手ギリキリのラインからステージと向き合う。闇、光、声、音。増幅されたアンビバレントが次々と、いや一気に全身を刺してくる。単純ではない3ピース。異なる鼓動、ビートが縦にも横にも激しく絡み合って解く術がない。その術の無さが愛しくて仕方がない。宮本菜津子が自らの喉の不調によるツアーの中止と延期を詫びたMCで、言葉に詰まり涙を止められなかったことは、感傷的な出来事のようでマスドレの歪の中にある清澄を象徴していた、気がする。
 中尾憲太郎は2曲。「ないものねだり」と「このスピードの先へ」。嫉妬しないのかな、中尾くん。プロデュースでもゲストでもなく、自分のバンドでこんな音を出したいだろうに。それはまた別の機会に確かめるとして。
 ぐるぐると、今もあの音の中に漂っているような気分。だけどもう、マスドレはあの時を超えて新しい揺らぎをうねっているんだろう。追いかける、追いつけないことを願いながら、追いかけるんだ。

ワールドイズユアーズ

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