フジファブリック@赤坂BLITZ

  本当に久し振りのフジファブリック。そのせいじゃあないけど、赤坂に惑わされて第一部の頭1曲半を観逃す不覚。そう、今回はdark side、sunny sideと分けた二部構成。間には10分の休憩もしっかりあって、志村の宅録新曲が流れるというヒジョーに美味しい二段弁当状態だったのだ。
 しかし変わったよな。久々だったことを差し引いても変わったと思うんだ、音の風景が。一番は歌う志村とリズム、ドラムとの関係。今叩いてるのは東京事変のハタくんなんだけど、彼の変態的エナジー溢れる叩きっぷりが、志村の前向きで内省的なバイオリズムと交差して快感vibrationを生み出してる。果たしてバンドの軸、肝が太いから、表現の自由度がぐんと高くなる。そこに引っ張られる、同化していく快感。いやホント気持ちイイんだよ。
 地肩は決して強くないけど球筋の良さと決め球の鋭いスライダーで勝ち星を挙げていくピッチャーのようだ、志村正彦。この場合肩とは喉のことであり球筋とは声質のことであり決め球とはサビのことである。
 新曲もちょっとやってくれたわけだが、曲順はたぶん4/8にひっそりここに載せときます。しかしあの、志村の一本足奏法はナンですか?前からあんな風に弾いてたっけ?ギター。
 つーわけで、あらためてYさん、あざーす!音の風景うんぬんは完全に前向き、褒め言葉です。ついでに、初めて志村くんがカッコ良く見えました。初めてって、今まではどうだったんだ?って突っ込みはナシの方向で。