『映像作品集第5巻〜livw archives 2008〜』ASIAN KUNG-FU GENERATION

 くるりナンバーガールを足して割ったら、みたいなことは今更言われないんですかね。いまだにそこから抜けられないオレは、何かが止まってしまってるのかどうなのか。でもこの疾走感、メロディ、リズムはどうしたって好きだし、聴いちゃうんだけどね、アジカン。言葉が遠いなってのは否めないけど。
 で、2008年のライブ・アーカイブ。夏の横アリ、秋のロフト、冬の武道館から計13曲。リアルというなら、アリーナや武道館の方がリアルなバンドの姿として熱が伝わる。むしろロフトの、あの狭く密閉された空間に充満していたはずのエナジーが、いまひとつ弱く感じられて。浮つかず淡々としていて、立ち位置にブレがない。バンドとしての生命力が強いと思うだけに、この感触は残念。まあ映像の妙、作品としてパッケージされたものがこうなだけで、実際の空気は違うんだろうけどさ。俯瞰出来ないぐらいの息苦しさを求めるのは、やはり過剰なんだろうか。

映像作品集5巻~live archives 2008~ [DVD]

映像作品集5巻~live archives 2008~ [DVD]