ユニコーン@横須賀

minca2009-02-27

 すげーな、ユニコーン
 ツアー開始直前、久々過ぎるライブの試し打ち的シークレット・ライブ@横須賀。それってゲネ?なんてことは全くなく、笑っちゃうほどマジ。その力の入れ具合たるや“こんな調子で全国周ったら最後は白く燃え尽きるんじゃね?”“さすがのテッシーも激痩せすんじゃね?”ぐらいの高密度、だったわけで。


 何せ16年ぶり、関係者の数も半端なかった横須賀。冷え込んで雪もちらついただけに、もしかしてもしかしたら「雪が降る町」を演る?なーんて期待は外れたものの、アノ曲もコノ曲も、勿論『シャンプル』の曲も、上手く休憩入れつつ繰り出すその音は濃いぃーの強ぇーの激しぃーの。しかしその姿はと言うと、例えば「大迷惑」で疾走する素振りすら見せず、おっさんの与太歩きで歌い切る奥田民生(坊主頭)。そりゃアンタ、川西さん(金髪前髪有)の方がよっぽど体力ありますよ。「ソデに引っ込む時、汗でお尻がびっしょり濡れてたー」と帰りの電車で女子にキャッキャッと語られてたぐらいに。貫禄ついちゃったテッシーに、湘南の王・阿部くん、ロンゲが靡くEBIくんと、程度の差はあれど確かに間違いなくおっさんな5人。果たしておっさんだから出せるこの凄味。あの頃のポップ感を底にしかと残しつつ、自由なロック魂をよりぐっと深く強めて、40代の粋と心意気が笑顔に溢れた、とにかくとんでもなくカッチョいいライブだったわけですよ。

 某番組で民生くんが松本くんに「解散してみろ!」って何度も言ってたけど、こうやってライブ観ると解散も悪くねーなと。少なくともあのまま続けてたら、こんなユニコーンには辿り着いてないだろうし。自由が不自由に、創造が窮屈になったんだろうしさ。スピッツみたいな、続けていくことのしなやかな強さ、逞しさっていうのもあるけど、道が分かれたからこそ、再び交わることを楽しめる愛しく思えるという。まあ、決して交わらない道もあるけどさあ、ユニコーンは2009年に生きてくれて良かったよ。

 と、もうひとつだけ。
銀魂、映画化決定!主題歌はユニコーン!』
…ビックリした? だってほら、銀さんも民生くんも、すっげー天パーだし。
……そゆことじゃなかった。これ、本当は正月に今年の大予言として書こうとしてたんだけどさ。なんかほら、銀魂のギリギリ絶妙のバランス感覚、突き抜けたパワーとふざけた脱力感がユニコーンと似てるじゃないですか。で、銀魂はアニメ3期で終了らしいし、片やユニコーンは復活だし、ソニー絡みも映画ならクリアだろうし、いーじゃん!打ち上げ花火で!って言う、オレ的予想妄想目論見が。
 しかし嬉しい誤算でアニメは続行、劇場版は今のところ実現かなわず、ユニコーンアクエリアスと広島カープでどーんと。予言しなくて良かったみたいなことになってるわけですが。でもオレは諦めないけどね。とりあえずHさんに言ってみる。言ってみるぐらいは。どーんと。